ポルシェの魅力は一度乗ってみれば実感できると思います。圧倒的な加速、鋭いハンドリング、RR駆動ならではの力強さ、高速走行時の安定性などなど、乗った人の心をとらえて離しません。まるで自分の運転がうまくなったような錯覚を覚えるほどです。
さらにスポーツカーにしては高い居住性もポルシェのメリットではないでしょうか。そして、ポルシェを所有する喜びと満足感はなかなか味わえないものです。
だからこそ、気をつけないといけません。
運転中に気をつけないといけないこと
車を運転するうえで一番大切なことは安全運転です。ポルシェに乗って楽しむ以前に、自分だけではなく周囲に対して、安全な運転をすることが重要です。
例えば車によっては高速道路で時速100kmを出そうとすると、車体が揺れて恐怖を感じることがあります。そうなると、誰でも必然的に左側車線をゆっくり走るでしょう。
これは恐怖を感じるからこそ、安全に運転しようとする意識が働くのです。
ポルシェの場合、高速安定性が高く、高速道路で車線変更しても車体がよろけることはありません。大雨の日でも安心して乗ることができます。
だからつい、スピードを出しすぎ、自分の運転技術を過信してしまうのです。それこそが落とし穴だったりします。
ポルシェ試乗中の自動車評論家が事故により死亡
2016年4月、箱根ターンパイクでポルシェ911GT3を試乗していた自動車評論家の森野恭行さんがカーブを曲がるセンターラインをはみ出し、反対車線側の木に激突。車は大破し、森野さんは病院に運ばれるも死亡しました。
現場となったカーブは緩やかで、事故が起きやすい場所ではないそうですが、目撃者によると制限速度50kmのところを猛スピードで追い越していったとのこと。警察の現場検証でもスピードの出しすぎが原因と見られています。
森野さんは日本カー・オブ・ザ・イヤーの選考委員を務めたことのある人物でした。
試乗記事を書くために、ポルシェ911GT3の性能を最大限発揮しようとして、高速走行したのかもしれません。それなら、サーキットで試乗すべきだったと思います。
高性能な車に乗ったことで、自分の運転技術を過信もあったのではないでしょうか。
ポルシェに限らずほとんどのドライバーは安全運転されているでしょう。しかし、こういった自分の運転技術以上のスピードを出してしまうとポルシェであってもカバーできません。
常に安全第一で、ポルシェを楽しく運転しましょう。