ポルシェの運転は難しいといわれています。エンジンがハイパワーのスポーツカーであることかもしれません。
しかし、実際は普通のクルマと同じで、特別なテクニックは必要なく運転できます。
実際に公道を走るポルシェに乗るドライバーは高度なドライビングテクニックを持つ方ではありません。
ただし、大衆車とは比べ物にならないスペックを持っているので、安全に運転する方法を知っておく必要があります。
まずはドライビングポジションから
ポルシェであってもテクニックの前にドライビングポジションが大切です。
腰と背中がシートから浮かないように、深く座ります。そして、ブレーキを踏み切った時でも膝を曲げられるよう調整してください。
膝が伸びきった状態だと急ブレーキ時に踏み切れなくなります。
ステアリングは肩がシートから離れないように腕を伸ばし、ステアリングを握った時に肘が軽く曲がるようにしましょう。
窮屈に感じるかもしれませんが、この2点がポルシェを安全かつ上手に運転できるポジションです。
ステアリングの握り方
ステアリングを握る位置は時計に見立てた場合、9時15分か10時10分の位置になります。
握るのではなく親指はステアリングに添えてロックしないようにしましょう。
ステアリングの操作には短時間で素早くステアリングを回すことができるクロスハンドルと、ステアリングを離すことなく正確な操作ができる送りハンドルがあります。
滑らかに運転するには、状況に合わせて使い分けるといいでしょう。
コーナーリングについて
ポルシェの運転が難しいといわれるのは911のようなRR方式が原因です。
RR方式とはリアエンジン・リアドライブの駆動方式で、エンジンが後方にあるため荷重が後方にかかる構造になっています。
このRR方式によりコーナーリングに癖があるため、難しいといわれます。
他のクルマのように曲がろうとすると外側に流れやすく大きく膨らみ曲がりにくくなります。
そのため、コーナーリングのクセを理解してしっかり減速して曲がるようにしましょう。