駐車場で前向き駐車していたポルシェがバックで出ようとしたところ、急発進してしまい、そのまま後ろの車に衝突。衝突された車はペシャンコに。
道路を走る分には問題なくても、バックになるといろいろ逆になるため、頭が混乱してしまいます。今回はトラブルを起こさないためにもバックでの操作方法について見ていきましょう。
ブレーキを動かして防止
バックにおける事故はAT車に多く見られます。車に衝突はまだいいほうで、最悪の場合は車止めを乗り越えフェンスを突き破り、駐車場外に転落してしまう事故も。
このようなバックでの事故を防ぐにはどうしたらいいのかというと、ブレーキを踏み続けることです。
よくあるのがバックの状態でブレーキを踏んで待機していたところ、発進時、ブレーキを踏みなおそうとして間違ってアクセルを踏んでしまうケースです。
ブレーキから足を離したら、クリープを使ってバックすれば問題なかったでしょう。
アシスト機能を活用
ポルシェのカイエンにはリモートパークアシストという機能を搭載しています。この機能はアシスタントシステムが自動的に駐車可能なスペースを認識したら、ドライバーは画面に表示されたスペースに停車するというシステムです。
スマートフォン経由でも操作可能で、リモートパークアシストをONにすれば、自動的に駐車が開始されます。前向き駐車やバック駐車も要望に応じて可能です。
リモートパークアシスト機能は車両付近に歩行者や縁石、柱などを検知した場合、システムを即座に停止し、自動的に調整してくれるので、安全面についても万全です。
駐車に不安があれば、このような機能を活用するのもいいでしょう。
バック駐車のコツ
バック駐車はぶつけてしまう障害物が多いので、広範囲を注意しなくてはなりません。駐車前に道路の広さや駐車場の広さに注意し、周りにぶつけるものがないか確認しましょう。
車がどのような軌道を描くのか、どのくらいの角度で入ればいいのかイメージできれば簡単にできます。
また、日本では左側からバックして駐車するケースが多いので、左側からの駐車に適した広いスペースで駐車するようにしましょう。ある程度駐車スペースがあれば、発進もスムーズです。
バックするときは前進より視界が悪く、操作も複雑になるので、集中して運転しなければなりません。現在はバックでも作動する自動ブレーキもありますが、一瞬の気のゆるみが事故につながります。
安全装置があったとしても気を緩めず、車を動かすときは細心の注意を払いましょう。